ペット葬|一般社団法人 星月
2024/10/13
こんにちは。
岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、
一般社団法人星月(せいげつ)です。
近年、ペットブームに伴って新しいペット関連のサービスが誕生していますが、
その中でも選択肢が増えているのが「ペット葬」です。
今回は、ペット葬についてお話していきたいと思います。
最近増えつつあるペット葬
〇ペット葬とは?
ペット葬は、ペットが息を引き取った際にお葬式や、火葬、納骨を行うことです。
食事の変化や高度医療の進歩などにより、人間の寿命が伸びて高齢者人口が増加しているのと同じように、
犬や猫などペットの寿命も大きく伸びています。
ペットフードやペット医療の進歩により、15歳を超えて長生きする犬や猫も珍しくありません。
高齢のペットが増えたことに伴い、高齢ペット関連のサービスが増えたことなどから、ペット葬を選択する人も増えています。
ペット葬が増えている背景
〇ペットを焼却、埋葬することに抵抗があるため
ペット葬が増えているのは、ペットが亡くなった際の焼却炉で焼却処分をする、または土に埋めるという方法に抵抗を覚える人が増えたのも理由の1つです。
以前はペットが亡くなった場合には、小動物であれば土に埋める、小型以上の動物の場合は、衛生的な問題があるため保健所に依頼して焼却場に運び焼いてもらうという方法が一般的でした。
しかし現在は、ペットは家族の一員という役割に変化し、「処分とも言われる扱いはとても辛い」と感じる人が増えてきたのです。それに、現在増えているマンションや庭のない一戸建てという環境では、亡くなっても埋葬する場所がありません。
〇ペットを家族の一員とする想いから
家族の一員であるペットの最期を、自分たちと同じように執り行いたい、という飼い主のペットに対する想いから誕生したのが「ペット葬」です。火葬や納骨など人間と同じように扱ってくれるペット葬は、今後も需要が増えていくことが予想されます。
様々あるペット葬の選択肢
ペット葬儀には数々の選択肢があり、違う選択をしてしまうと、葬儀の流れはもちろん費用なども変わってきます。そのため、あらかじめペットの葬儀の選択肢について理解しておくことが大切です。
〇火葬をする?埋葬をする?
動物の種類や大きさによっても異なりますが、火葬か埋葬の2つの選択肢があります。
埋葬する方法は衛生的な問題もあるため、犬や猫が亡くなった場合には、ほとんどの人が火葬する方法を選択します。ただ、埋葬する方法は火葬場へ行く必要がなく、一緒に過ごした場所に葬れるというメリットもあります。広い庭がある持ち家の場合は、埋葬する選択方法を選択肢に入れてもいいかもしれません。小鳥やハムスターといった小動物も、持ち家の場合は埋葬する方法を選べます。
〇葬式を行う?行わない?
人間と同じように、葬式を行うか行わないかによって火葬場の選び方が違ってきます。
ペット火葬場では、最期に体を拭いてあげるなどの旅立ちの儀式、そして式場に備え付けてある祭壇にペットを安置し、家族が見守る中でお経を唱えるといった、ペットのお葬式を行ってくれるところもあります。
ただすべての火葬場が行っているサービスではないため、お葬式を希望する場合には、対応している火葬場を探す必要があります。
〇お墓を作る?作らない?
遺骨をどうするか決めるために、お墓を作るか作らないかも決めておく必要があります。
ペットの遺骨を持ち帰って供養するために、家に保管する以外にお墓を作るという方法もあります。
一言でお墓といっても、ペット専用の霊園にお墓を作る、人間と一緒に入れる霊園にお墓を作るなどの選択肢があります。さらに、個別のスペースのお墓、他のペットと一緒に眠るお墓など種類も異なります。
お墓を作る場合は、事前の準備も必要となるためあらかじめ決めておくことをおすすめします。
ペット葬の種類
人間のお葬式にもいろいろなスタイルがあるように、ペット葬にも種類があります。
〇合同?個別?
ペット葬の形式には、「合同葬」と「個別葬」の2種類があります。
◆合同葬の特徴◆
合同葬は、複数のペットの亡きがらを同時に火葬する形式です。
費用は安く抑えられますが、複数のペットの遺骨が混じり合うため、遺骨の持ち帰りはできません。
通常は、火葬の後にそのまま共同墓地に埋葬されます。
自治体による火葬は、動物専用炉を設けているところもありますが、多くは通常の焼却炉で他の動物や廃棄物とともに処理されます。一方、お寺による火葬は、ペット火葬場で行われます。
◆個別葬の特徴◆
個別葬は、1体ずつペットのご遺体を火葬する形式です。
合同葬と比較すると費用は高くなりますが、ゆっくりとお別れができ遺骨の持ち帰りもできます。
お寺による火葬は個別葬が可能な場合があり、お骨拾いまで立ち会えたりお経を読んでくれたりするところもあります。また火葬炉を搭載した専用の「移動火葬車」で訪問してくれる民間企業による個別葬なら、よくお散歩をした公園や思い出の場所など、希望の場所に移動して火葬を行ってもらうことも可能です。
〇お任せ?立ち会い?
ペット葬は、火葬やお骨拾いを葬儀場の運営者やスタッフにすべてお任せする形式と、
飼い主が立ち会う形式があります。
お任せする形式は、手厚くペットを弔いたいが時間が取れないという飼い主の希望に沿えますが、火葬やお骨拾いには立ち会えません。立ち会いする形式は、お見送り、火葬、お骨拾い、納骨まで含まれた人間の葬儀とほとんど違いがない形式で、要望に沿った手厚い葬儀が行えます。
葬儀後の供養について
葬儀後の供養の種類は、主に次のようなものがあります。
〇手元供養
手元供養とは、遺骨をお墓などに埋葬せずに自宅に置いて供養することです。
ずっとそばにいてほしい、などといった人に向いている方法です。
〇庭に埋葬
庭のある持ち家に住んでいる場合は、遺骨を庭に埋葬する供養も行えます。
遺骨は骨壺に入れたまま埋めて問題はありませんが、骨壺に入った状態だと土に還るのに時間がかかります。
自然に還すのを希望している場合には、サラシなどの布に遺骨を包んで埋葬することをおすすめします。
〇お墓に納骨
遺骨を持ち帰って、ペットのお墓を作って納骨する方法もあります。
ペットのお墓も人間と同じように、いろいろな種類があります。
〇永代供養
永代供養とは、飼い主に代わって管理者に長きに渡って供養や管理をしてもらうことです。
お墓に足を運ぶのが難しい人や費用をかけられない人にとっては、メリットのある方法です。
今回は、ペット葬について紹介してきました。
ペットは、人間よりも寿命が短いためお別れの日は必ずやってきます。
その時が訪れた際に、悲しみのあまり火葬や納骨について、考える余裕がなくなるのは当たり前のことです。
しかし大切な家族であるペットが心安らかに旅立てるよう、しっかりと準備を整えることも大切です。
悔いなく見送りができれば、悲しみから立ち直るきっかけにもなるのではないでしょうか?
もしもの時のためにも、今のうちから「ペット葬」について考えてみませんか?
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