これからのお墓のありかた~最近のお墓事情と供養方法~|一般社団法人 星月
2024/10/22
こんにちは。
岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、
一般社団法人星月(せいげつ)です。
みなさまは、お墓と聞くとどんなものを想像しますか?
「先祖代々之墓」や「〇〇家之墓」のようなタイプのものを想像する方が多いのではないでしょうか?
このような「家墓」といわれるお墓は、今日に至るまで広く国内で普及されてきました。
しかし、近年では従来の「家墓」とは大きく趣が異なる様々なお墓が出てきています。
今回は、近年のお墓事情についてお話していきたいと思います。
跡継ぎのいらないお墓を選ぶ人が増えている
近年では、個人や夫婦、1~3代程度の家族のみで使用することを前提としたお墓も多く販売されています。
これらのお墓は継承を前提としないお墓で、一昔前とは「家」の価値観が変わった今日においては、お墓選びの重要な選択肢となっています。
▼今や一般墓を選ぶ人は少数派?
「お墓選びの実態調査」より、お墓探しのサービスを利用した方のうち、約7割の方が跡継ぎのいらないお墓を検討・購入しており、「一般墓」は3割未満という結果が出ています。
▼跡継ぎのいらないお墓が広まった経緯
現在では、跡継ぎがいなくても無縁(誰も供養したりお世話したりする人がいない状態)にならない、
「永代供養墓」が広まっています。
「永代供養墓」とは、家族や親族などがいなくても、お寺などの墓地の管理者が故人の供養を続けてくれるお墓のことです。
近年は人口が都市部に流出しており、核家族化が進むことで、1つの土地で家族が代々お墓を引き継いでいく、というシステムは時代に合わなくなってきました。それに加えて、少子化も進んでおり、お墓を引き継ぐ人がいないという問題も出てきたことから、跡継ぎのいらないお墓が注目されるようになりました。
新しいお墓にはどんなものがある?
近年広まっている新しいお墓について紹介したいと思います。
〇合葬墓(合祀墓)
合葬墓は、血縁など関係なく複数人の遺骨をまとめて1か所に埋葬するお墓のことです。
「祀る」という宗教的な意味合いを伴って、「合祀墓」とも呼ばれます。
近年では、遺骨の供養先の1つとして一般的になってきました。
墓標や納骨スペースが共用で個別のお墓がないので、費用を抑えられる点が人気となっています。
〇納骨堂
納骨堂とは、納骨専用の屋内施設のことです。
建物内に複数の収骨スペースがあり、区画を購入して納骨します。
納骨堂には、ロッカー式・仏壇式・機械式の3つのタイプがあります。
ロッカー式は、コインロッカーのように区画がが分けられている納骨堂で、参拝・納骨スペースが限られる分費用が安価です。
仏壇式は、区画に仏壇が用意されていて、位牌やお供え物を置いて参拝できます。
機械式は、個別の参拝スペースに遺骨が自動搬送されるタイプで、家族だけでゆっくりお参りできますが費用が高額です。
〇樹木葬
樹木葬とは、樹木や草花を墓標にするお墓です。
核家族化や少子化などの背景からお墓の継承が難しくなってきたという社会背景を受けて登場した形態で、「新しいお墓」として広がりを見せています。
遺骨を土に還さないものや、遺骨を一定期間後に合祀墓に移動するものが増えています。
しかし、立地は緑豊かであることが多く、自然志向の方にフィットするお墓であるといえます。
〇永代供養付き一般墓(個人墓)
永代供養付き一般墓は、従来のような墓石のお墓に永代供養がついているお墓です。
使い勝手は従来のお墓と同様ですが、跡継ぎが途絶えても墓地の管理者が故人の供養を続けてくれます。
跡継ぎはいないけど墓石のお墓を建てたいという方におすすめです。
お墓を持たない供養の方法
跡継ぎ不要のお墓だけではなく、お墓を持たない供養の方法も定着しつつあります。
お墓を持たない供養の方法について紹介したいと思います。
〇散骨
散骨は、遺骨を粉末状に粉砕し、自然環境にまく葬法です。
海で実施する「海洋散骨」や山で実施する「山林散骨」が一般的です。
散骨は遺骨を自然に還す「自然葬」の一種で、遺骨を土に還す樹木葬も自然葬の一種と言えますが、お参りする「お墓」が残らない点で異なります。
〇送骨
送骨とは、遺骨を郵送し郵送先のお寺や墓地で供養してもらうことを言います。
供養先のお墓の多くは合祀墓ですが、特に送骨の場合は墓前まで立ち入れないことがあります。
〇手元供養(自宅供養)
手元供養は、自宅などに遺骨を安置して供養する方法です。
特に全骨を供養する場合は「自宅供養」ということもあります。
骨壺で安置する他、遺骨を粉砕してオブジェやペンダントのソケットに納めるものもあります。
しかし供養する本人が亡くなると、遺族がその遺骨を供養することになるので、最終的にはどこかに納骨するか、散骨する必要があります。
遺骨そのものを加工してプレートや人口宝石に変えたりする商品もありますが、全骨を加工することはあまりないので、残りの遺骨は他の方法で供養することになります。
今回は、近年のお墓事情について紹介してきました。
新しいお墓の形として出てきたものもありますが、1度合祀や散骨してしまうとそこからお骨を取り戻すことができなくなってしまうので、後々後悔しないためにも慎重に選ぶ必要があります。
まずは自分や家族とお墓についてどうしたいのかをじっくりと考えることが大切になります。
当社でも永代供養墓を取り扱っておりますので、お墓についての相談やお困りごと等ありましたらお気軽にご連絡ください(^^♪
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