エンディングノートが大切な5つの理由と活用の際の注意点｜一般社団法人 星月

こんにちは。

岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、

一般社団法人星月（せいげつ）です。

 

自分や身近な人が困らないための『エンディングノート』。

最近では、100円ショップや書店でも見かけるようになったり、話題を耳にすることも増えたと思います。

しかし、「まだ元気なのに必要なの？」「縁起が悪い」などと疑問や抵抗を持っている方もいるのではないでしょうか？

今回は、『エンディングノート』について必要な理由や注意点について紹介したいと思います。

 

エンディングノートとは？

『エンディングノート』は、自分の希望や重要な情報などを大切な人へ伝えるためのツールです。

「終活」の一環として書くことが多く、終活ノートやもしもノートなどと呼ばれたりもします。

一般的には、介護・終末期医療・葬儀に関する希望、大切な人への思いなどが書き記されますが、内容に決まりはありません。また、書き始める年齢や何に書くかも自由です。

 

エンディングノートが大切な理由

①もしもの時の意思表示ができる

エンディングノートがあれば、万が一の場合でも意思や希望をはっきり伝えることができます。

例えば、医療・介護に関する意思表示です。

延命治療を望むのか、具体的に受けたい治療はあるのかなどといった医療の希望は、意識のない状態では伝えることができません。病気や事故など、思いもよらない場合に備えて意向を示すことは大切です。

また、将来介護が必要になった時に自分らしく生活するためには、施設の希望の有無などを明確にする必要があります。

エンディングノートでは、自分の葬儀に関する意思も書くことができます。

例えば、家族葬・一般葬などのお葬式の種類や場所、参列してほしい知人などといった内容です。

その他に、ペットやデジタル情報に関する希望なども、自由度が高く伝えることができます。

いつか訪れる最期まで意思が尊重されるためには、エンディングノートは重要なツールと言えます。

 

②家族にとっても選択や諸手続きの手助けとなる

家族のサポートに役立つことも、エンディングノートが重要な理由の１つです。

病気や事故などで意思表示ができなくなった場合に、治療の判断が家族に委ねられることがあります。

エンディングノートに意思が書き記してあれば、家族にとって貴重な判断材料となります。

また、人が亡くなった際には、相続や年金、銀行口座、クレジットカード、携帯電話など多くのことに関する手続きが必要になります。エンディングノートがあれば資産や契約情報をまとめて把握できるため、諸手続きに必要な内容をあちこち探す負担がありません。

家族を思いながら作ったエンディングノートは、贈り物にもなります。

「全資産が把握できずに相続でもめた」など、家族間の思わぬトラブルを避けることにも役立ちます。

 

③終活でやるべきことがみえてくる

終活の一環としてエンディングノートを作成すると、これからやっておきたいことが明確になります。

特に財産や情報の生前整理には、エンディングノートが役に立ちます。

例えば、エンディングノートにすべての銀行口座を記入し、いくつ持っているのかを再認識できたとしましょう。自分の死後、家族が手続きする負担を減らすためには、使う可能性のない口座は解約しておきたいものです。銀行口座のはか、クレジットカードや民間の加入保険も同様に、見直すきっかけになるでしょう。

また近年、SNSや定額サービス、ネットショッピングなどアカウントを登録する機会が増えました。

自分が持つアカウントをエンディングノートで整理することで、不要なものが見つかることもあります。

 

④人生設計を見直すきっかけになる

エンディングノートの作成は、今後の生き方を考えるきっかけにもなります。

自分史のように活用すれば、価値観や人生の優先順位が再確認でき、新たに学びたいことや行きたい場所、体験したいことなどが明確になります。

また、資産情報のまとめに使うことで、家計や資産形成の見直しにも役立ちます。

将来のためにあとどのくらい必要なのか、家族にどのくらい残せそうなのかなどの具体的な数値が分かれば、これからのライフプランも立てやすくなるのではないでしょうか？

エンディングノートは、単に人生の終わりに向けた準備をするだけではなく、人生をよりよくするためにも必要といえます。

 

⑤暮らしの備忘録としても役に立つ

エンディングノートは、日常生活の備忘録としても役立ちます。

突然の事態や緊急時に対処するための情報が１か所にまとまっていると、スピーディーかつ効率的に解決することができます。

例えば銀行やクレジットカード会社の連絡先、口座番号、カード番号などをエンディングノートに記載しておくと、財布を紛失した時に便利です。カードの即時停止や必要な再発行手続きが迅速にできます。

保険情報や家電・設備の取り扱い説明書、保証書、修理業者の連絡先などもエンディングノートにまとめておくと、家のメンテナンスや突発的なトラブルへの対応もスムーズです。

 

エンディングノートを活用する時の注意点

エンディングノートは、終活をスムーズに進めるための有効なツールです。

しかし、利用にあたりいくつか注意点があります。

予期せぬトラブルを避け、エンディングノートを最大限活用するために３つ注意点を紹介します。

 

○法的効力はありません。遺産相続の希望は遺言書に

エンディングノートは法的効力を持つ文書ではないため、遺産相続に関して希望がある場合は遺言書の作成が必要です。

遺言書とは、財産を誰にどのくらい渡すのかといった文書で、決まった形式に則って作成されたものは法的効力を待ちます。

一方、エンディングノートは非公式な文書であるものの、財産以外のことも幅広く自由に記載できる点が強みです。

相続の希望に関しては遺言書、家族・友人へのメッセージや葬儀・医療・介護などの意思表示はエンディングノートと使い分けるといいでしょう。

 

○悪用防止のために慎重に保管する

エンディングノートには、個人の大切な情報が含まれるため管理方法には工夫が必要です。

例えば、暗証番号・パスワードなどの重要な情報はエンディングノートには書かずに別のメモに残しておく方法があります。

エンディングノートの存在を信頼できる人だけに伝えておき、引き出しなどの保管場所を共有するのもよいでしょう。

なお、自分だけが開けられる金庫に入れることはおすすめできません。

もしもの場合に家族がエンディングノートを確認できず、せっかく書いた希望や思いが届かないためです。

家族とも相談しながら、いざという時に出せるような場所に管理をしましょう。

 

○変更があればその都度修正を。1年に1度は見直しすることをおすすめします

エンディングノートは、書いたら終わりではなく、変更があればその都度修正することがポイントです。

時間の経過とともに意思や状況は変わる可能性があるため、その時々の情報を反映することが望ましいと言えます。

タイムリーな修正が難しい場合には、年１回を目安に見直しをしてみましょう。

変更した際には日付をノートの右上に書くなど、変更した日を入れておくこともおすすめです。

自分の意思を正確に伝えるためにも、見直しする癖をつけておくといいですね。

 

 

自分らしく生き、そして自分らしい最期を迎えるための道しるべにもなる『エンディングノート』。

人生の優先順位を見つめ直し、より充実した日々を送るためにも大切なツールです。

またいざという時に、自分の代わりに家族が重要な選択を迫られたときにも支えとなるものです。

とはいえ、自分の終末について考えると、気分が落ち込んだりすることもあると思います。

無理をして一気に完成させる必要はないので、自分のペースで書けそうなところから書いていくのがいいと思います。

 

まずは「終活」の第一歩として、『エンディングノート』の作成から始めてみませんか？

そして、万が一の場合に備えながらもこれからの人生をより充実したものにしませんか？

当社では、『エンディングノート』の販売から作成支援まで行っております。

「エンディングノート、どれがいいのかわからない」「どう書き始めたらいいのかわからない」などお悩み・お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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