介護の備え｜一般社団法人 星月

こんにちは。

岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、

一般社団法人星月（せいげつ）です。

 

近年、高齢化が進む中、介護の問題は避けては通れない話題となっています。

介護は徐々に必要になっていくばかりではなく、ケガや病気などで急に必要になることもあります。

介護が必要になった時に慌てないためには、事前の備えが必要です。

では、どのような備えをしておくべきなのでしょうか？

また、介護費用はどのくらいかかるものなのでしょうか？

介護の備えとして何が必要？

▼介護費用の準備

介護には、大きな費用が必要となります。

ある調査によると、過去3年間に介護経験のある人は、住宅改造や介護用のベッドの購入などの一時費用の合計として、平均74万円、月々の費用として平均8.3万円かかっています。

これだけの費用をかけるには、事前に準備が必要という方も多いのではないでしょうか？

また、介護が必要になる原因で一番多いのが認知症ですが、認知症になると仮に本人が介護のために貯めていたお金があっても、その存在が分からなくなってしまうことも考えられます。

どこにどれくらいのお金があるのか、資産の整理はしておいた方がいいでしょう。

 

▼介護や医療の相談先の確認

介護や医療について相談できるところを確認し、まとめておきましょう。

１人で抱え込んでしまうと自分が病気になってしまったり、最悪の場合、虐待を行ったり介護殺人や心中を考えてしまったりします。厚生労働省による調査では、市町村等が養護者（高齢者をお世話している家族、親族、同居人等）からの虐待と判断した件数は、16,426件、市町村等が相談・通報を受けた件数38,768件もあります。

また、養護者による殺人や虐待による致死、心中も毎年20～30件起こっています。

こうした悲劇的なことを避けるためにも、1人で抱え込まずに相談できる先を見つけておくことが大切です。

家族や親族、友人などの身近な人、それができなければ市町村の介護保険の相談窓口、地域包括支援センター、NPO法人、ボランティア団体、民間の企業などさまざまなところが介護についての相談を受け付けています。

頼れる先があると分かっているだけでも心の負担は取り除けるので、事前にどのようなところで相談できるのか探しておきましょう。

 

▼本人の希望

介護はできるだけ本人の希望に沿ったものにしてあげたいものです。

できる限り在宅で介護を受けたいのか、施設での介護を希望するのか、家族中心の介護がいいのか、専門のスタッフにサポートしてもらうかなどの希望により、介護の費用や方針なども変わってきます。

実際に介護が始まってからだと、本人も言い出しづらいので事前に確認しておけるといいでしょう。

なかなか直接尋ねくい話題だと思いますが、まずは意識して会話を増やしていくようにするのが大切です。

普段の会話の延長から本人の希望が見えてくることもあります。

 

公的介護保険だけでは足りない？

最初の方でもお話しましたが、ある調査より過去3年間に介護経験がある人は、住宅改造や介護用のベッドの購入などの一時費用の合計として、平均74万円、月々の費用として平均8.3万円かかっています。同調査によると、介護期間の平均は5年1ヶ月（61.1ヶ月）という結果なので、全体では581.1万円かかることになります。

これらの費用は、公的介護保険サービスの自己負担費用を含んでいるので、逆に言えば、公的介護保険による支給を受けても全体で平均約600万円のお金がかかることになるのです。

約600万円と言う金額は、一度にかかるわけではありませんが、準備をしておかないとなかなか支払っていくのも厳しく、自身の老後資金や生活費などを削ってしまうことになるかもしれません。

公的介護保険だけでなく、自分で何かしらの介護費用に対する備えをしておくのがいいでしょう。

 

民間の介護保険でも備えられる

介護費用に対する1つの備えとして、民間の介護保険があります。

民間介護保険とは、民間の保険会社が提供する介護保険で、40歳から加入が必須となる公的介護保険を補う目的で加入することになります。

公的介護保険では、対象とならない年齢での保障がが欲しい場合や介護サービス費用以外の費用、公的介護保険の自己負担部分を補填するために加入します。

民間の介護保険では、保険会社の定める要介護状態になったら、一時金や年金形式で保険金を受け取れます。

公的介護保険は現物給付なのに対して、民間の介護保険は現金給付なので、自分の思うとおりに使いやすいという特徴もあります。十分な貯蓄がないのであれば、介護費用の備えの1つとして検討してみてはいかがでしょうか？

 

 

介護には、大きな費用が必要になります。

介護者の負担を減らすためにも、事前にお金の目途を立てておくことが大切です。

また、介護や医療に関する相談先を確保しておくことも負担を減らすのに役立ちます。

そして、事前に本人に介護に対する希望を聞いておけるとお互いに介護によるストレスを減らすことができるでしょう。残念ながら、介護の養護者による虐待は毎年数多く起こっています。自分もその中の1人にならないようにするためにも、介護に対してしっかり備えておくことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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