おひとりさまの終活｜一般社団法人 星月

こんにちは。

岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、

一般社団法人星月（せいげつ）です。

 

近年、日本では65歳以上の単身世帯が増加傾向にあります。

総務省の国勢調査によると、平成2年には男性の単身世帯の割合は5.2％、女性は14.7％でしたが、

令和2年にはそれぞれ15.0％、22.1％まで上昇しており、孤独死の懸念がされています。

身寄りのない「おひとりさま」も増えていることを考えると、

早いうちから『終活』を行っておくべきではないでしょうか？

では、なぜ『終活』が必要なのでしょうか？

今回は、「おひとりさま」の『終活』について紹介します。

 

 

 

 

おひとりさまの終活をしない場合のリスク

 

●孤独死のリスクが高い。誰にも看取られず、発見が遅れる可能性がある。

●入院や介護施設への入所の際、身元保証人が見つからず手続きがスムーズに進まない。

●葬儀やお墓について希望が伝えられず、自治体による最低限の対応になってしまう。

●遺産の行き先が決まらず、国庫に収められてしまう。

●部屋の片づけなどを誰も行わず、大家さんや地域に負担がかかる。

 

 

 

 

おひとりさまの終活でやること

〇資金計画を立てる

まずは自分の現在の生活費を把握し、預貯金残高や受け取れる年金額を確認しましょう。

その上で今後必要となる資金をシュミレーションします。

介護や医療にかかる費用なども考慮に入れ、貯蓄で不足する分がないかチェックすることが大切です。

 

〇身辺整理をする

家の中の不用品を処分し、整理整頓をしましょう。

この際、思い出のものなども含めて本当に必要なものだけを残すようにします。

また、パソコンやスマートフォン内のデータについても、

重要なものを選別しパスワードなどの管理方法も明確にしておくことが重要です。

 

〇財産の確認・整理をする

預貯金や不動産、株式など自分が所有している財産を改めて確認し、リスト化しておきます。

そして、それらの財産をどのようにして引き継いでいくのかを検討します。

遺産相続する相手がいる場合はその旨を明記し、

寄付を希望する団体などがあればあらかじめ連絡を取っておくとスムーズです。

 

〇医療や介護に関する意思決定をする

将来、医療や介護が必要になった場合に備え、かかりつけ医や入居したい介護施設などを

事前に決めておくことをおすすめします。

また、治療方針については、例えば延命治療を望まない場合は「尊厳死宣言書」を作成するなど、

自分の意思を明確にしておきましょう。

 

〇認知症やもしもに備えて各種契約を結ぶ

・身元保証人

身元保証人とは、本人が医療機関や介護施設に入院・入所する際に、身元引受や費用の支払いを保証する人のことです。おひとりさまの場合、身元保証人を頼める身内がいないことが多いため、身元保証サービスの利用を検討しましょう。また、身元保証サービスの内容や費用は事業者によって異なるため、複数社を比較して検討することが大切です。

 

・任意後見契約

任意後見契約は、将来認知症等で判断能力が不十分になった場合に備え、あらかじめ自分が信頼する人（任意後見人）に財産管理や身上監護を依頼する契約です。

この契約は、判断能力が不十分になった時の将来的な備える契約の為、契約してもすぐに効力は発生しません。

本人の判断能力が低下した後、家庭裁判所で任意後見監督人が選任されて、そこで初めて効力が発生します。

ちなみに任意後見監督人とは、その名の通り任意後見人を監督する人のことで、多くの場合は司法書士や弁護士が選任されます。

元気なうちに任意後見契約を結んでおくことで安心して老後を迎えられます。

 

・財産管理委任契約

財産管理委任契約は、本人の判断能力の有無に関わらず、財産管理を第三者に委任する契約です。

任意後見契約との違いは、本人の判断能力がしっかりある状態からでも利用できる点です。

任意後見契約は公正証書を作成する必要がありますが、財産管理委任契約は必ずしも公正証書で作成する必要がないため、比較的簡単に締結することが可能です。

 

・死後事務委任契約

死後事務委任契約は、本人の死後に発生するさまざまな手続きを、生前の内に第三者へ委任する契約です。

葬儀や納骨、遺品整理、各種解約手続きなどを代行してもらえるため、おひとりさまにとっても重要な契約といえます。

 

〇エンディングノート・遺言書を作成する

エンディングノートは、自分の情報や意志・希望などを書き残す大切なノートです。

財産の分配方法や葬儀・お墓の希望なども記載しておきます。

また、法的拘束力のある遺言書の作成も検討しましょう。

中でも公正証書遺言は、専門家による法的に有効な文書のためトラブル防止にも役立ちます。

 

 

 

「おひとりさま」の『終活』は、老後の不安を解消し、これからの人生を自分らしく有意義に過ごすためにも

必要不可欠なものです。早めの準備と適切な対策を取ることで、孤独死のリスクを減らし残された方々の負担を軽減することができます。

自分にあった『終活』プランを選び、充実した老後を送るためにも少しずつ『終活』を進めていきませんか？

 

 

 

 

 

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