エンディングノートで希望を伝えても…|一般社団法人 星月
2025/02/05
こんにちは。
岐阜県美濃加茂市で終活のお手伝いをしております、
一般社団法人星月(せいげつ)です。
ある葬儀屋さんの本で、
『エンディングノートがご遺族を苦しめてしまった件』 について書かれていました。
70代のお母様を亡くされました、50代の娘さんのお話です。
お母様は生前エンディングノートを遺されており、
一人娘である女性は、ノートに書かれていた希望をもとに手続きなどを行っていました。
葬儀の打ち合わせの時に、
「ちょっと困ったことが1つ…」と女性がおっしゃるので、担当者が理由を聞くと、
「このエンディングノートに『棺では大好きなカサブランカで埋め尽くされたい』って書いていて…」
葬儀屋さんはこの女性が何故"困っているのか"すぐに気付きました。
皆さんは何故かわかりますか??
実は………
カサブランカって、高価なお花なんです!!
カサブランカは、私がネットでササっと調べただけですが、1本で1000円前後でした。
そのカサブランカに、お母様は『埋め尽くされたい』と書かれていました。
花の大きさにもよりますが、お母様のご希望通り"カサブランカで棺の中を埋め尽くす"となると、
100本以上は必要だそうです。
結局は予算の問題もあり葬儀屋さんの提案で、
お母様のお顔周りのみをカサブランカで埋め尽くしてあげたそうです。
ですが、無事に火葬を終えた後になって女性は、
「私、母の希望通りカサブランカで埋め尽くしてあげられなかったですね。。。」
と、とても悲しそうに仰ったそうです。
葬儀屋さんは「ここまでご希望通りにしてもらって、お母様はきっと喜んでいらっしゃいますよ!」と
必死に声をかけたそうですが、女性はずっと俯いたままで悲しそうにしてらしたそうです。
ノートに書いてある以上、ご家族が【叶えてあげたい】と思うのは自然なことだと思います。
その上で【現実的に可能かどうか】を経済的、宗教的、地域の風習的…などなどで判断し、
時には割り切って事を進めていかなければなりません。
ですが、ご家族によっては叶えてあげられなかった事を、ずーーっと心残りにして、
その事を背負って、生きていくことになる場合もあります。
単なる希望、憧れ♬のつもりで書いたものが、
将来家族をずっと苦しめるものになる…かもしれませんので、
遺された人がそれを現実的に実行することまで考えながら、
少しずつエンディングノートを書き足していけるといいですね。
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